2007年8月29日

Could see browned moon?

昨日の皆既月食は皆さん、ご覧に慣れたでしょうか?
思ってた以上に日本各地、晴れたんじゃないですか?

mixi やメールによって、僕のところにも様々なところから、「見えた!」という報告が舞い込んできましたよ。
釧路( K さん、I さん)、秋田( K くん)、大阪( H くん)、広島( S さん)、ハワイ( O さん)。
残念ながら曇ってる、雨が降ってきたという報告も山形( S さん)、埼玉( A くん)、茨城( S さん)などからいただきました。
さすが、ネットワーク時代!
瞬時につながりますね☆

さて、我々はどうだったかというと・・・

夕方は若干、希望がもてる空模様で、
TBS の取材も入ったので、とりあえずカメラや望遠鏡の準備。
その後、チーフ判断によりすべての機材の準備に取りかかり、準備万端。
月の出に合わせて中継を開始しました。

東京アメッシュによる監視を怠らず・・・。

このころの天候の推移は決して悪くなかった、むしろ回復に向かってた気さえしました。


しかし・・・!


皆既食開始からすぐのこと、にわかに北の空には黒雲が・・・。
東京アメッシュによると、所沢・川越近辺で雨が降り始めた模様。
雨雲はこのまま東に流れるか、南下してくるのか、中継現場に張り詰める緊張感。

そして、10 分後・・・雨は東京と埼玉の県境、東久留米でも降り始め、
いつでも撤収に取りかかれるよう、準備だけはしておこうということになりました。

そして、そのさらに10 分後・・・

雨の領域が、国分寺市、小金井市、府中市にも広がりました。
しかも、雨雲レーダーの色は真っ赤です。
直ちに撤退を決定。雨に濡れては困る機材から優先して部屋に戻し始めました。
若干、ポツポツと雨が頬をぬらしていく気もしましたが、もう夢中です。


・・・・・・15分後。

可能な限り機材を撤収し、部屋で一息ついていたところで、外からものすごい音。
豪雨です。
間一髪でした。

この日の雨は本当にすごく、
I くんと一緒に武蔵境駅まで Y くんと K くんを車で迎えに行ったのですが、
東八道路は一部冠水する始末。
メンバーは一応、部屋の中で待機はしていたものの、皆既月食はこれで終わりかと思われました。

しかし、ここで奇跡の大逆転(?)が待っていたのです。

実は、ここで合流した K くん、稀代の晴れ男で、
これまでにも君天など、数々の重要なイベントで晴れをもたらした実績を持つ男なのです。
彼を連れて天文台に着いたころには雨も小降りに。

そして、部分食が終わる約 15 分前、2007 年 8 月 28 日、午後 21 時 05 分頃、
そのとき歴史が動いた!(笑)

徐々に空が晴れはじめ、月が見えたのです。
そして、よく見ると、まだ欠けているのがわかります!
せめて静止画だけはと、中継チームのチーフ S さんが屋上に向かって走りました。
(そのとき撮影され写真がこちらです)

自分も、携帯のカメラではありましたが、なんとか写真に収めることができました。
まさに逆転ホームラン。

こうして、波瀾万丈の皆既月食が終わったのでした。
次に日本で見られるのは 2010 年でしたっけ?
次は「皆既」が見たいですね!

==========

ちなみに、僕はこの日、
日大の M さんと一緒に Astro-HS(高校生天体観測ネットワーク)の報告画像を、
webにアップするという仕事もしていました。
高校生たちも、地方によっては観測に成功したグループがありました。
少しでも高校生たちが月食に触れることができて、よかったです。

投稿者 KEN : 14:11 | 2007年度以前の記事 | コメント (140) | トラックバック (4)

2007年8月28日

from NEWTON to Uchu-zu

今日は皆既月食ですね。
国立天文台インターネット中継部隊の一員としては、
非常に天気が気が気でないのですが、
そこは人間の力ではどうすることもできないところ。
信じて待つだけですね。
そろそろ準備しなきゃ・・・。

この報告は明日にでも書きますね。

さて、今日はもうひとつ、嬉しいお知らせが。
皆さん、科学技術週間のときに全国に配布された「一家に一枚シリーズ」の「宇宙図」はご存じですよね?
天プラ有志や国立天文台の職員、、デザイナーの小坂さん、
コピーライターの片桐さん、そして多くの研究者が関わってできたもので、
僕も末端中の末端(笑)で ML には入ってました。

多くの反響があり、かっこいい、といった意見も頂いた反面、
やはり、難しすぎる、という意見を頂きました。

ですよね〜。
僕自身、ちゃんとすべて説明できるかと言われれば、きっとムリです(苦笑)
特に真ん中の宇宙図は、ちゃんと見方を理解していないと、何が何だかわからないでしょう?

そこで、今回、NEWTON から別冊ムックという形で、宇宙図の解説本が出ました。
その名も「時間と空間を軸に描いた 新宇宙図」。

大まかに分けると 2 部構成になっていて、
第 1 部で宇宙図の見方、考え方を詳しく解説、
第 2 部では宇宙図にも記されている宇宙の歴史を解説、という形です。
小坂さんをはじめ、高梨さん、平松さんなど、ポスター製作メンバーが手分けして原稿を書きました。

今まで宇宙図を読んでも、何が何だかさっぱりわからなかったそこのあなた!
ぜひここは、これを買って、もう一度、宇宙図解読に挑戦してみてください!!
きっと、なにかしら見えてくるようになると思いますよ☆

購入はこちら(笑)

投稿者 KEN : 16:55 | 2007年度以前の記事 | コメント (1) | トラックバック (0)

2007年7月8日

"Science club"

昨日は七夕。
しかし、東京は相変わらずの曇り空。
まぁ、梅雨の真っ最中だからしかたないんですけどね。
皆さんの地域はどうでしょうか?

今日は天プラ東京大学大学院情報学環学際情報学府有志の皆さんとのコラボイベント、
「サイエンスクラブ」がありました。

クラブといっても、学校のクラブ活動ではありませんよ。
ライブクラブでの、音楽と科学(天文)のコラボレーション・イベントです。
出演アーティストはキセルやトクマルシューゴ、YOMOYA、月の海などの皆さん、
特別ゲストに、トルコ初の宇宙飛行士候補で軌道エレベータの提唱者、アニリール・セルカン氏、
そして、ライブの合間にプレゼンショーということで大学院生が天文の話をします。
4分間という短い時間でトークを回すのです。

僕もこのプレゼンショーに出演してきました。
もちろん話すのは系外惑星について。
じゃっかん某アニメを意識したプレゼンファイルを用意。
場が場なだけに、多少、デザインも凝ったつもりです。かっこよく(笑)

しかし、今回はライブクラブでのサイエンスのお話。
興味がある人たちばかりが集まる観望会や天文教室とはわけが違います。
もちろん、音楽と科学のコラボと銘打っているので、まったく興味がないわけではないと思いますが・・・。
なによりも、ノリが違います。
ライブの合間ですからね。
こっちもノリ良くいかないと・・・! と、柄にもなく緊張でした(笑)
まぁ、系外惑星は一般ウケがいいので、そのあたりは助かりますね。

若干、話しすぎたかなって気はしましたが(時間と言うよりは内容)、お客さんの反応は良かったので、
まぁまぁ、でしょうか。
いい経験になりましたよ。

他にも光と色の実験ブースもお手伝い。
こちらは普段のノリでできました(笑)

企画運営側も天文屋さんだけでは決してなく、他分野の人たちとのコラボレーション。
こういうイベント、増えていくといいなぁと思います。

ちなみに・・・企画運営側ではなくイベントに参加したのは久しぶりでした(笑)

投稿者 KEN : 21:16 | 2007年度以前の記事 | コメント (70) | トラックバック (50)

2007年6月17日

Universal Design

というわけで(?)、
今日は山梨県甲府市は山梨県立科学館にて、
天文教育普及研究会関東支部会が開催されました。

テーマは「ユニバーサルデザイン天文教育」ということで、
研究会にある WG の一つ、「ユニバーサルデザイン天文教育 WG (UDWG)」のメンバーを中心に、
関東支部委員で実行委員を作り、運営してきました。
自分のメンバーの一人なので、それなりにはたらきました(笑)
準備等、様々な面で山梨県立科学館の方にはお世話になりました!
ありがとうございました!

我々実行委員のメンバーの一部は甲府駅にほど近い湯沢温泉に前泊。
(前夜に飲んでいたことは想像に難くありませんね・笑)
旅館の送迎バスで一路、科学館に向かいました。

午前中はオプションと言うことで、
科学館のプラネタリウム番組である「星月夜 〜めぐる大地の歌」を観覧。
このプラネタリウム番組は、視覚障碍者のための副音声が用意されているのです。

僕自身は、この番組を見るのは 2 回目ですが、
プラネタリウムってこんなこともできるのか!って思いましたね。
星座を話すだけではなく、天文学の話をするだけでもなく、
「プラネタリウム」という空間をうまく利用した作品だと思います。
なんか、人生とか、時の流れとか、地球の営みとか、そういうものを感じられましたね。
BGM もよかった!
サントラの CD を買おうかどうか、目下迷い中です(笑)

今回、副音声のシステムも進化していました。
以前僕が見に来たとき( 3 月)は、ポータブル MP3 プレーヤーを貸し出して、
解説員の方の合図に合わせて、自分で再生ボタンを押して聞く、という方式。
暗闇でボタンがどこかもわかりづらいですし(というか、目が見えない方には明るくてもわからない)、
タイミングを間違うともうアウトでした。
今回は、トランスミッターで電波をとばして、各自持参した FM ラジオで受信して聞く方式になっていて、
タイミングがずれることもなく、快適に聞けるようになったのではないでしょうか。
 #自分は、前にも聞いたので、持ってきていたラジオを忘れた人に貸したので、体験してないので(^^;


その後、昼食をとって研究会の本番開始。

研究会前後はいろいろ考えさせられたのですが、それについては後々、個別に書きます。
今日の日記は、あくまで研究会の報告と言うことで。

実行委員長の T さんや科学館館長の M さんの話があり、
まず最初は、M さんによる、UDWG の設立経緯や活動趣旨説明、活動報告がありました。
京都大学附属病院での活動は定期的に続いているようで、我々も見習わなければと思いましたね。

その後、科学館の T さんから、科学館で行っている活動を紹介するとともに、
その活動にも加わっている視覚障碍者の方たちに前に登場してもらい、お話を聞きました。
研究会で最も有益な時間でした。
詳しくは別記と言うことで。

休憩をはさんで、自分を含め 4 人の研究発表。

大阪大学の O さんからは、WG で行った、天文教育施設へのアンケートの報告。
どれだけバリアフリー化に努めているか、ソフト・ハード両方の面で、
まだまだほど遠いなと感じる点がいくつもありました。

東京都立八王子盲学校につとめる S さんの発表では、点字の配布料も登場!
実際に授業で使っている点字の教科書や弱視の生徒用の教科書、模型などが登場して、
時間が足りないくらいでした。

国立天文台ハワイ観測所の H さんからは、院内学級での天文教室の様子が紹介されました。
自分たちの活動とも関係があるため、非常に興味深かったです。
最初に流れた、マウナケア山頂からの星景 DVD も美しかったですね☆

で、トリが自分の発表(笑)
天プラで行ってきた、病院での天文教室と、託児付天文教室「みたか宇宙塾」の活動について報告してきました。
小さいお子さんがいて天文教室やプラネタリウムに行けない、っていうのもバリアですからね。
それらもとりのぞいてこそ、ユニバーサルな天文教育になるはずです。


最後にわずかな時間ですが討論をして、会は盛会のうちに終了しました。


今回の研究会の特徴は、本当に様々な分野の人たちが集まったことだろうと思います。
天文教育・普及に携わっている人たちはもちろんですが、
視覚障碍者の方たち、点訳を行っている方、病院の先生、etc...
これからも、ますますの活動が期待できるような会で、とても有意義な時間を過ごせました。
また頻繁にこのような会を催して集まりたいものです。


(おまけ)
特別プログラムとして、会終了後、以前、科学館で投影していたプラネタリウム番組
「戦場に輝くベガ 〜約束の星を探して」を見せていただきました。
これも見るのは 2 回目なのですが、感動できます。
戦争、という、およそプラネタリウムには似合わないテーマのように思えますが、
太平洋戦争中、南方を飛ぶ爆撃機を目的地まで導くために用いられたのが星の座標。
天測によって星の高度・方位角を測り、そこから自分たちのいる位置を割り出すという方法です。

「夜空に輝く美しい星たちが、戦争の道具ではなく、希望の光として眺められる時代が来ることを願っています。」
という主人公たちのメッセージが、いろいろと考えさせられる名作です。
人間の営みとは無関係に輝く星も、こうして戦争に利用される時代があったことをしることができます。

8 月の第 2 週にはたしか再投影されるはずですので、
機会があればぜひ、見に行ってください!

投稿者 KEN : 23:26 | 2007年度以前の記事 | コメント (53) | トラックバック (53)

2007年6月16日

Hokule'a

先日( 6 月 11 日)の日記で紹介したホクレア号、
そのときは残念ながら乗船体験ができなかったのですが、
今日、国立天文台たまけんの M さんと一緒に乗ってきました!

今日がホクレアに乗ることのできる最終日。
しかも午前中だけとあっては混むだろうと、
8 時 45 分にみなとみらい駅で待ち合わせ。
9 時過ぎにはホクレア号が繋留されているぷかり桟橋に着きました。
行く道筋はそんなに混んでいることを感じさせなかったのですが、
着いて整理券をもらってみると番号が 111 番。
結構早くから来ていた人がいたようです。

乗船受付は 10 時からだったので、下見も兼ねてプラネタリウム投影の会場まで散策。
もしかしたらプラネも混むから整理券を配っているかもしれない!と期待していったのですが、
オープンすらもしてなく、閑散とする会場(苦笑)
まぁ、でも、会場までの道のりと所要時間がわかっただけでも収穫と言うことで(笑)

そして、ぷかり桟橋に戻り、乗船受付のために並びます。
話によると 60 名ずつ乗船してもらっているとのこと。
そんなに乗るのか、っていうのが正直な感想でしたが、そうでもしないと時間内に終わらないのかもしれませんね。
一人でも多くの人を乗せたいというクルーたちの思いもあるのでしょう。

前の組が乗船している間、ホクレア号の処女航海からずっと立ち会ってきた方から、
ホクレア号についてや船上での生活について、写真を見せてもらいながら話を聞きました。
写真は、そのときに見せてもらった、ホクレア号で使っているロープなどです。
ココナツの実の内側の繊維で作られているそうですよ!

その後、いよいよ乗船。
救命胴衣をつけ、乗船時の注意を聞いていざ、乗船です。
船が小さいのでかなり揺れていて、クルーの人たち 4 人がかりで、支えてもらいました。

人数が多いので、船体の前と後ろに半分ずつ分かれて説明を聞きます。
前半はホクレア号の船内設備や、船の様々な箇所に、ホクレア号に貢献した人の名前が入っているという話を聞きました。
後半は唯一の日本人クルー、内野加奈子さんから、スターナビゲーションの話を聞きました。

クルーの人たちは皆、面白くてやさしかったです。
見学時の写真はこちらです。


その後、M さんが聞きに行くという講演会の整理券をとるために並びつつ、
プラネタリウムへ。

仮設のドームに五藤工学のプラネタリウムが入っていました。
解説はプロの解説員による生解説。
でも、急ごしらえだったせいか、ドームの遮光がイマイチ、
かつ、プロジェクタと同じ電源を使っていたのかプラネの明るさが弱くて、星がよく見えない。
(途中、プロジェクタの電源が切れてしまったのですが、そのせいで星はよく見えるようなりました・苦笑)
本来は後半、絵本のスライド投影があったのですが、
プロジェクタが使えなくなってしまったのでそれも中止に。
ドームの中も暑かったし、なんかいろいろ中途半端だったですね。

というわけで、ただ今、特急かいじ車内。
明日から山梨で研究会、今日はその前夜祭(?)です。

投稿者 KEN : 15:18 | 2007年度以前の記事 | コメント (24) | トラックバック (26)

2007年6月11日

search for happy star

「幸福の星」という名を持つ星。
その名はホクレア。


というわけで、一昨日、
その星の名を冠した船、
遠洋航海カヌー「ホクレア号」が横浜港に入港しました。
ハワイからの約 1 万 3000 km を
3 ヶ月以上もかけて沖縄の糸満に到着、
熊本や福岡、宇和島などをめぐって、
最後の寄港地である横浜へ着いたのです。

知らない人のために、ホクレア号がどういうものか説明すると…
海図やコンパス、羅針盤といった航海器具を使わずに、
星の位置や海のうねり、風や雲の動きを元に自分たちの位置を割り出し、
目的地への針路を定める『スターナビゲーション』という方法でハワイから日本までやってきた船。
人類はハワイやポリネシアにどのように広がっていったのかを探るという実験考古学的なことと、
スターナビゲーションという伝統的航海術を復活させることを目的としてホクレア号は作られたんだそうです。
(詳しくはウィル・クセルク著、『星の航海術を求めて 〜ホクレア号の33日』を読んでください)

昔から冒険的なものが好きだったから、
こういうのにはかなり興味が湧くわけで、
当然、本も読んだし、やはり地元に程近い横浜に来たんだから、これは行かねば!ってなわけで(笑)
今日、行ってきました!

残念ながら乗船体験はできなかったんですが、勇姿は拝んで来ましたし、ひとまず満足です☆

14日には船長のナイノアをはじめ、クルーたちが三鷹の小学校を訪問予定だそう。
時間が合えば、彼らの横浜までの帰り道の同行を手伝えるんですけど…TAがあるんですよねぇ、大学で(>_<)
(せっかくだから50cmで星を見ていってもらいたんですが…)



そして、今、頭上には、薄明の中、ホクレアが輝いています。



ハワイ語でホクレアとは…うしかい座の一等星アークトゥルスのこと。

日本ではその色合いから「珊瑚星」と呼ばれてきました。
「真珠星」スピカとの対比が美しいですよね。
二つ合わせて「春の夫婦星」とも呼ばれます。


そのホクレアに願いを託して……観測開始。

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ホクレア号についてはこちらをご覧ください。

・ホクレア号航海ブログ http://hokulea.aloha-street.com/
・ハワイ州観光局 ホクレア2007 http://www.gohawaii.jp/hokulea2007/

タイムドーム明石(東京都中央区)では、ホクレア号の番組を特別投影しています。
 http://www.city.chuo.lg.jp/ivent/hokurea/index.html

投稿者 KEN : 23:09 | 2007年度以前の記事 | コメント (123) | トラックバック (56)

2007年5月18日

one observation night

19:30 @観測ドーム

スコールのような雨も 15 時過ぎにはあがり、今はすばらしい快晴。
雨が空気中のごみを落としてくれたようで、透明度もよさそう。

薄明の空に金星が、高く明るく輝いている。
まさに宵の明星。
これから 6 月にかけては、水星も加わってない惑星シーズンだ。

この天気に観測しない手はない。
観測準備開始。

眼視観望装置 “わんだーあい” をはずし、冷却 CCD カメラを取り付ける。
望遠鏡もふた、スリットをあけ、望遠鏡がまだ薄明の残る空に向いた。

あれだけやかましかった鳥たちの声も消えて、
あたりは静まり返っている。

CCD カメラの冷却、開始。

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19:44 @観測ドーム

気温 20 ℃、湿度 71 %。
観測しやすい季節になったものだ。
湿度が高いのが若干気になるが、望遠鏡を目標に向ける。

今日も目標は惑星を持つ星。
自分の中でのコードネームは Star_T。
やまねこ座にあるこの星は 23 時前には沈む。
惑星を持つのはほぼ確実だが、トランジットを起こすかどうかはわからない。
トランジットの予報時刻は 23 時 32 分。
目標は確実に沈んでいる。
しかし、この予報は精度がそれほど良くない。
数時間ずれていることもままある。
前にずれていてくれれば、と願うばかり。

目標を導入し、フォーカスをセット。
あとは薄明終了まで待つばかり。

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20:17 @観測ドーム

薄明終了前だが撮像開始。
積分時間を 240 秒と長くしたため 30 枚撮れればいい方であろう。
あまり時間はない。
連続撮像を開始して、いったん、研究室へ。

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21:11 @広報普及室

StellaNavigator で確認すると、
21 時半の段階で Star_T の高度が 20 度近いことが判明。
あまり意味のあるデータにはならないかもしれないと思いつつ、
ドームへ移動。

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21:32 @観測ドーム

途中、懐中電灯を持った守衛さんとすれ違う。
ライトの光跡がチンダル現象で長く伸びていた。
思った以上に湿度は高いようだ。

ドームで湿度を確認すると、78 %。
もしかしたら、ドームを閉めなければいけなくなるかもしれない。

そして、Star_T はやはり高度が限界に達する。
20 枚撮像したところで打ち切り。
19 枚目には写野の隅にまっすぐな光跡が。
人工衛星かもしれない。

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21:50 @観測ドーム

ターゲットを Star_R に変更。
こちらは 23 時 48 分にトランジットの終了予報。
良好な比較星が得られる数少ない天体のひとつだ。
おとめ座にあるため、もともとの高度が低いが、 しばらくは沈まない。
今夜の観測はこの天体をぎりぎりまで追って終了かな。

木星が昇ってきた。
低いせいか、かなり赤っぽく鈍い光を放っている。
隣には火星の敵、アンタレス。
水蒸気に負けて、一等星とは言えないくらい情けない輝きだ。
火星の敵にはなり得ても、木星にはまったく敵わない。

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23:55 @観測ドーム

天文台は静まり返っている。
ドーム内で聞こえるのは、
望遠鏡の筒内の気流を安定させるために回っているファンの音、
そして、時折望遠鏡の追尾にあわせてドームが回転する音。
あとは、限りなく静か。

もう少しで日付が変わろうとしている。
しかし、観測屋さんにとっては1日30時間。
翌朝6時までが 1 日となる。
まだまだ 1 日は終わらない。

岡山天体物理観測所元副所長の石田五郎さんの著書『天文台日記』で、
石田さんは「観測者はそれぞれ、自分の星を持っている。それと対話している。」というようなことを書かれていた。

それに当てはめれば、僕にとっての自分の星は 20 個ちょっと。
それぞれ記号が名前としてついているが、
トランジット予報の情報は機密扱いのため、普段はコードネームで呼んでいる。
見た目は何の変哲もない普通の星。
観測をしていても、計算機のディスプレイに移るのは、ただの白い光点。
しかし、その周りを惑星が回っている。
自分が観測している間、その惑星が前を横切っているかもしれない。
もしかしたら、生命が…。

ただの白い光点から惑星を見つけ出すのが自分の仕事。
観測が終われば、またひたすら計算機の前で、惑星探しを続けることになる。

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24:40 @広報普及室

次の連続撮影 20 枚をセットして、合間に夜食。
お湯を沸かして、インスタントの味噌汁と、レトルトのおかゆ。
今日は自転車がないため、買いに行くのも億劫なのであり合わせで。
真冬ではないが、やはり暖かいものは落ち着く。

今日は、こんな時刻なのにまだW先生がいる。

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26:01 @観測ドーム

頭上には早々と夏の大三角が昇りつつある。
その三角形を横切るように天の川が流れているはずだが、三鷹の空ではほぼ見るのは不可能。
天文台ができた頃は見えてたというが・・・。

そして地上は・・・
暗くてよくわからないながらも、おそらく霧が出てきている。
そろそろ限界か。
幸い、Star_R は限界高度まで追うことができた。

ドームをしめ、感度ムラ補正のためのフラット撮影。
そして、ノイズ除去のためのダーク撮影。
ダークは目標の積分時間と同じだけ時間がかかるため、
まだ眠れない。

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25:45 @広報普及室

観測終了。
空が白んできた。
でも、まだ鳥たちは鳴き出していない。

湿度は 85 %まで上がり、やはり霧が出ていた。

夏は観測時間が短いため、体力的には楽だが、当然、集められるデータは少ない。
トランジットの全過程を捉えられないこともしばしば。

さてさて、それではおやすみなさい。

投稿者 KEN : 04:30 | 2007年度以前の記事 | コメント (3) | トラックバック (6)

2007年4月26日

Habitable Zone

ヨーロッパの天文学者のチームが、
ESO(ヨーロッパ南天天文台)の口径 3.6 m 望遠鏡を用いて、
新たな太陽系外惑星を発見したと発表しました。
その惑星は、質量が地球の約 5 倍、大きさが約 1.5 倍で、
なんとハビタブル・ゾーンに位置しているというのです。

ハビタブル・ゾーンとは、日本語で言えば連続生存可能領域。
生命が連続的に生存できる環境を維持できるエリアということで、
要は温度的に液体の水が存在できる距離に惑星があるかどうかということです。

この惑星の中心星は赤色矮星と呼ばれる暗くて小さい低温の星。
なので、実はこの惑星、中心星からものすごく近いところを回っているのですが、
それでもハビタブル・ゾーンに位置していることになるのです。

太陽程度の星だと、皆さん知ってるとおり地球付近が HZ になり、
すなわちそのあたりを回っている惑星を発見するとなると、周期が 1 年となり、
発見するまでにそれ以上かかるというわけです。

それはなかなか見つけづらいので、
太陽よりも暗い星で中心星から近くても(=周期が短くても)HZにある惑星であれば、
短い時間でさがせる、という発想をしたのが、今回発見したチームなのです。

詳しくは観望会用にポスターを作ったので、ご覧ください(右上にある 241.pdf です)。

まだまだ不確定的な要素が大きいですが、これからが楽しみですね。

投稿者 KEN : 16:45 | 2007年度以前の記事 | コメント (18) | トラックバック (18)

2007年4月20日

dandelion / タンポポ

長らく寒かったですけど、今日は暖かくなりましたね。

春の野草に混じって、天文台ではタンポポが咲き盛り。
野草花の中では比較的大きな方なので、目立ちますよね。
ライオンの名が冠されているのも納得です。

ところで、普通、皆さんが家の近くで見ているタンポポは、
きっとセイヨウタンポポという外来種だと思います。
日本には古来からカントウタンポポやカンサイタンポポ、トウカイタンポポ、エゾタンポポなど、
地域特有のタンポポが咲いていたのですが、
近世になってからセイヨウタンポポをはじめとする外来種が帰化し、数を減らしています。

セイヨウタンポポは単為生殖で種子をつける、
すなわち花粉に関係なく単独で種子ができてしまうため繁殖力が強く、
都市部を中心として日本各地に広がっています。
田園地帯では在来種のタンポポが勢力を保っているため、都市化の指標生物として使われたりもしますね。

最近は、セイヨウタンポポと在来種との雑種まで見つかるようになり、
遺伝子汚染という点で問題になってきています。

だいぶ前振りが長くなりましたが、
実は天文台のタンポポ、そのほとんどがカントウタンポポなのです。

どのように区別するかというと、
花を包んでいる「総ほう」と呼ばれる部分が反り返っているかどうかを見るのです。

写真で見比べてみてください。

よく、天文台にいる人は、交通の便が悪かったり、近くにコンビニがなかったりで、
天文台を「陸の孤島」なんて言ったりしますけど(笑)、
もしかしたら、生態系にとっても「孤島」なのかもしれません。
(天文台の周りをちゃんと観察していないので何とも言えませんが・・・)

東京学芸大学にもたくさんのタンポポが咲いていますが、
そのほとんどはセイヨウタンポポ、もしくはカントウタンポポとの雑種です。
なので、多摩地域全体に(都心に比べ田舎だから)カントウタンポポが残っているわけではなさそうです。

都心ではめったに見られなくなったカントウタンポポ。
ぜひ一度、見に足をお運びください。


そうそう、セイヨウタンポポに比べカントウタンポポの方が花が咲く時期が短いのです。
夏まで咲いているタンポポはそのほとんどがセイヨウタンポポ。
というわけで、見に来られる方はお早めに・・・(笑)

投稿者 KEN : 21:05 | 2007年度以前の記事 | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年4月19日

Digital vs Analog

今日は、平塚市博物館で開催された「デジタルプラネタリウム・ワークショップ」に出席してきました。
半ば、興味半分(笑)
今回は第 2 回だったようですが、前回を上回る 110 人もの方が参加していました。
見知った顔もチラホラ。

まず、デジプラがどんなものかわからない方へ、ちょっとした解説。
皆さんが頭に思い浮かぶプラネタリウムって言うのは、
真ん中に変な形の機械があって、そこから光がでてドーム型のスクリーンに星が映る、
そんなやつだと思います。
これがいわゆる「光学式プラネタリウム」。
デジタルかアナログかと言われれば、アナログになります。
それに対してデジプラは、数台のプロジェクターでドームに星や映像を映すのです。
そのため、平面の映像を映像を球面に映すための技術が不可欠になります。

今回のワークショップは、どちらかといえば、技術面についての話がメイン。
なにがなにやらって感じでした(苦笑)
勉強しなければいけませんね。用語からして初めて聞くような言葉がたくさん。

実際、デジプラも見せていただきましたが、星像は断然、光学式の方がいいですね。
やはりデジタルの方は星をドットで表しているので、明るい星ほど見栄えが・・・。
しかし、日周運動を線で見せたり、
地球を飛び出して恒星間飛行や銀河の大規模構造などを見せられるのはデジタルの強み。
両方の長所を生かした使い方をしたいものです。

大事なのは、その進歩した技術でなにを映すのか、何を伝えるのか、です。
表現力が増えた以上、番組を作る・演出する側も、解説者側も、更なる力量が問われるでしょう。
優れた技術でも、活かしきれなければ宝の持ち腐れ。
次のワークショップでは、そのようなことをメインに据えてほしいですね。

それに、ますます解説者には知識が問われることになるでしょう。
何でも見せられるということは、危険なことでもあります。
実際に不可能なことでさえ見せられるようになったのですから。

WMAP の画像を全天に映して、ただきれいだね、では何の意味もありません。
(それを演出として使うのであれば別ですが)
しかし、宇宙誕生後 37 万年後の姿とだけ伝えても、見た人は誤解してしまうでしょう。
別に、そのときの宇宙が虹色の世界だったわけではありません。
あれは宇宙背景放射のゆらぎを可視化しているわけで、
そのことをしっかりと伝えられる知識と技術が解説員に問われるのです。

地球からだんだん遠ざかって、宇宙の階層構造を見せる方法。
Mitaka とかでもよくやりますが、あれも、下手をすれば、宇宙の中心が地球であると錯覚させかねませんから。

とはいえ、プラネタリウムの可能性が広がったわけですから、
業界みんなで勉強して、いろんな人を巻き込んで、活用していきたいものです。

自分だったら・・・平塚市博物館の鳫さんとも話したのですが、宇宙をいろんな波長で見せたいですね。
しかも連続的に。
可視光で何もないところでも、電波や赤外線で見たら、別の何かが見えてきます。
私たちが可視光で見てる宇宙なんて、4 %(※)の中のさらに数 % ですよ。
プラネタリウムで可視光の世界のみをやる道理なんてないはずです。

皆さんだったら、どんな宇宙を見せたい or 見たいですか?

-----
(※) 宇宙は、我々が知っている物質は全体の 4 % しかなく、
   ダークマターが 23 %、ダークエネルギーが残りの 73 % を占めていると考えられている。

投稿者 KEN : 22:57 | 2007年度以前の記事 | コメント (173) | トラックバック (34)

2007年4月14日

What Sound ?

今日は久しぶりに、科学の本の読み聞かせの会「ほんとほんと」が主催する
「読もう遊ぼう科学の本(通称:よもあそ会)」に参加してきました。

今回のテーマは「音」。
音を作ろう、ということで、普段の生活で出てくる音をいろいろなもので再現しました。

始める前から、会場の後ろの方にはグラスハープや輪ゴムを欠けた缶、
中にいろいろなものが入った空き缶などを用意して、子どもたちに音を出してもらいました。

そしてメインの音つき紙芝居。
紙芝居のストーリー自体はふつ〜の日常を描いていたのですが、
後ろで隠れて、そこに登場する音をスタッフが表現しました。
人が歩く音、風の音、雨が降り出す音、雷の音、台所での音の数々・・・。
人が歩く音はもちろん足音。
風の音は、束ねたスズランテープを振りました。
雨が降り出す音は、プラスチック容器の中に小豆を落として出します。
雷の雷鳴は、キャスターつきの椅子を走らせて出しました。

傑作だったのは、ガスコンロをつけたときの音と、フライパンで油がはねているときの音。
どうやって再現したと思います??


ガスコンロをつけたときの音は、傘が開くときの音を利用しました。
どの傘でもいいってわけじゃないんですよ、これ。
ビニ傘はダメです。

フライパンで油がはねているときの音は、
梱包材(あの空気が入った小さい玉(?)がいっぱいついているやつです)をまるめてねじる!
すると、パチパチって音がするんですよ。

意外なもので、音の表現ってできるものですね。

子どもたちには当然、見えないように音は出しているので、
どうやって出しているのか、すごく気になっているようでした(笑)
みんな、真剣に、紙芝居そっちのけで耳を澄ましていましたね。

種明かしをして子どもたちにも実際にやってもらいましたが、
これを機に、日常の音をもっとじっくり聞いてもらえればと思います。

投稿者 KEN : 23:12 | 2007年度以前の記事 | コメント (80) | トラックバック (76)

2007年4月8日

37th Comet Conference

昨日今日と、「彗星会議」なるものに出席してきました。
これは毎年開催されている彗星に関する研究会で、
アマチュアからプロの研究者まで、幅広い人が集まります。
今年は 37 回目。
会場は新潟県は八海山の麓にある日本大学理工学部セミナーハウス
自分の専門は彗星ではありませんが、
福島さんの手伝いで彗星観測の手伝いをすることもありますし、
元々興味はあった天体なので、
学部 1 年のときの 33 回から毎年、出席しています。

今回は実行委員として参加、受付の手伝いやその他諸々の雑用をしながらの参加でした。
去年もですけど(笑)
 #そういえば、去年は卒業式の後、そのまま夜行で行ったんですよ(苦笑)

今回のメインは、有名な「池谷・関彗星」の発見者、関勉さんの講演。
独特な語り口で、観測生活の様子や発見に至る道のりなどを話してくださいました。
「自分には才能も運もないから努力するしかなかった」という言葉に、すごく重みがありました。

分科会は門田健一さんが座長を務める「撮像観測」に、去年に引き続き参加。

そして夜は 雲間の隙間を狙って、セミナーハウス所有の 60cm 望遠鏡で彗星を狙うも、
雲に阻まれて観望できず、土星のみとなりました。
その後の懇親会では、毎年定例となった織部隆明さんによる「彗星カルトクイズ」。
毎回毎回、あれには敵いません(笑)
ただの彗星の写真出されて、何年何月何日の写真でしょう! とか言われても、わかるはずがありませんよ。
でも・・・当たる人いるんですよね〜。
背景の星座の星とかを参照して。
今回、クイズ王に輝いたのは吉本勝巳さん。
しかし、一番すごいのはクイズを考えている織部さんじゃないかと(笑)

翌日(=今日)は研究発表。
中村彰正さんや吉田誠一さんの発表はいつ見てもすごいと思いますね。
そして、今回は門田さんの発表が良かった!
確認観測の現場の緊張感、臨場感が伝わってきましたよ。

解散後は、関さんや実行委員長の村上茂樹さん(シュナイダー・村上彗星の発見者)たちとお食事。
で、今に至ります。

というわけで現在、越後湯沢駅。
これからのんびり鈍行で帰ります(笑)


会議の様子はこちら

投稿者 KEN : 15:49 | 2007年度以前の記事 | コメント (27) | トラックバック (31)

2007年4月6日

【bloom】 maple tree / 【開花】 イロハカエデ

皆さん、イロハカエデって木は知っていますか?
そう、秋になると真っ赤に紅葉するあの木です。
モミジなんて呼ばれたりもしますけど、紅葉は紅葉する木の総称。
その代表格がイロハカエデです。

秋の紅葉している姿はよく知られていますが、
意外にカエデの花って見たことない人が多いんですよ。
皆さんはどうですか?

その花が咲くのはちょうど 4 月の中頃から下旬に欠けて。
今年は早いものでもう咲き出しました。

天文台の正門周辺にはたくさんのイロハカエデがあります。
それらも一斉に咲き出しました。
小さいですが、赤くてきれいな花が咲いていますので、ぜひ見てみてください☆

投稿者 KEN : 23:37 | 2007年度以前の記事 | コメント (48) | トラックバック (28)

2007年3月30日

life on earth

今日は、学会を途中で抜けて、
神奈川県立生命の星・地球博物館に行ってきました。
ここは学部 1 年の頃に授業のレポートを書くために来て以来、
4 年ぶりに来ましたね。

ここは、標本を数多く展示してある(標本が展示の大部分)、
と言う意味では古典的博物館のようなのですが、展示の仕方などはダイナミックで圧倒されます。
最初の隕石や岩石の展示は触れるようになっていたり、
露頭をそのまま剥がして展示してあったり、まさに本物に触れられます。
動物の標本なんかも、
「剥製はみんなのたからものです。やさしくしてね。」的なことが書いてあるだけで、
触るなとは書いてありません。

2 階には、神奈川のコーナーがあり、地域博物館としての役割も果たしているようです。
贅沢を言えば、この博物館で率先ボランティアを募集して神奈川県の自然を調査してほしいですね。
川崎市立青少年科学館のように)

そして、僕のお気に入りは「ジャンボブック」のコーナー。
実物百科事典、というコンセプトで、
館が所蔵しているコレクションや自然界のバラエティー、色と形の不思議などを
大きい本型の展示ケース(?)で見ることができます(写真参照)。
まさに、博物館は実物百科事典ですね。
(ここの展示は結構入れ替わるようで、新しい展示もいくつかありました)

この館は研究活動もしっかりやっていて、刊行書も多いです。

交通の便はいいので、ぜひ皆さんも一度訪れてみたください。

投稿者 KEN : 23:34 | 2007年度以前の記事 | コメント (172) | トラックバック (47)

2007年3月22日

piece of star

今日は釧路にきています。
釧路市こども遊学館で、友人で天プラメンバーでもある K 山さんがプラネタリウム解説員をしているのですが、
今年度いっぱいで退職ということなので、最後に投影と彼女が作った番組を見に来たのです。

いや〜、来釧 6 回目。 今まで行った都市の中では最高回数ですよ(笑)
 #ちなみに 2 位は 5 回訪れた京都。
さすがに北海道道東の地。寒いね〜。

今日はたまたま K 山さんがお休みの日だったので、遊学館に行く前にいろいろとデートしてきました(笑)

まずは、 お昼ご飯を食べに老舗蕎麦屋、竹老園へ。
なんでも、北海道は蕎麦の生産量日本一だそうですよ。初耳だ。
おいしいセットメニューをごちそうになりました。

竹老園でマガモたちの鴨模様(?)を眺めつつ、釧路市生涯学習センター「まなぼっと幣舞」へ。
ここは今まで行ったことなかったんですよ。
というわけで、10 階展望台へ。
今日は天気が良くて、市内一望はもちろん、遠く雌阿寒・雄阿寒の山並みまで見えました!

そのあと、イチゴ大福を買いに和菓子屋「二幸」へ。
実はイチゴ大福は人生初挑戦。
今までイチゴとあんこを同時に食べるなんてあり得ん! と頑なに拒否してきたのですが、
同じく人生初挑戦を先日経験した K 山さんのオススメイチゴ大福なので、挑戦することに(笑)

で、買った和菓子を持って一番の目的、遊学館へ。

展示で少し遊んだ後、まずは家族向け番組「くまのしっぽのひ・み・つ」を見ました。
北斗七星を中心としたおおぐま座の話。
世界で北斗七星をどう見ていたかの紹介や、おおぐまのしっぽが長い理由の説明を中心に、
光害や自然との共存というメッセージも入っていました。
そのあたり、クマやキツネなどの野生動物と共存している北海道ならではの説得力があった気がします。
しかし、あのクマの絵。K 山さんの影響か、リラックマしか見えない!!(笑)
しかも、エンディングに流れた曲は、宇多田ヒカルが歌っている「みんなのうた」の『ぼくはくま』。
全然何の曲か知らなくて、周りの子どもたちがみんな歌えて、かなりびっくりでしたよ(笑)

続いてメインの K 山作品「星くずの記憶 〜ぼくらは、星のかけら〜」。
なんと、T さんのはからいで、休日にもかかわらず K 山さんが解説してくれることになりました。
明月記の記録からはじまって、超新星爆発の話、
そして私たちをつくっている元素は実は星の内部や超新星爆発によって生まれたものだというお話。
オーソドックスではありますが独自な展開で、
加えて遊学館のプラネタリウム「ジェミニスターU」の能力を生かした番組になっていたと思います。
なかなかドラマチックで壮大な展開で感動しました。

以前、K 山さんになにか番組のネタがないか聞かれたときに出したアイデアからできた番組らしいのですが・・・
自分だったらここまでの番組にはならないだろうなと思いました。
そして、思い起こせば今年は超新星 SN1987A 爆発 20 周年の年。
アイデアを出したときはそんなこと微塵にも考えたなかったですし、
K 山さんや T さんも気づいてなかったようですが(笑)、いいタイミングでもありました。

なんでもロングラン投影となっているそうで、ぜひ釧路市民の皆さんに見てもらいたい番組ですね。

K 山さんにはちらっと話したのですが、
遊学館が開館して約 1 年半、今までほとんどすべての番組を見てきたのですが、
遊学館の「色」が固まってきたように思います。
なかなか言葉では表現できないのですが、良い意味で手作り感が出ていて、遊学館の作品は見ればわかるんじゃないかな。
そして、作品が進化してきていると思います。
正直、初期の頃の番組はなんていうか、「こなれてない」感がありましたから。

これからの更なる進化に期待したいと思います。
また遊びに行きますよ!

投稿者 KEN : 22:41 | 2007年度以前の記事 | コメント (43) | トラックバック (41)

2007年3月21日

Starry Day

3 月 17 日からスタートしていた
「どうして?神沢利子展〜ウーフからの招待状」
今日は、「ほしの日」ということで、
読み聞かせ小屋をプラネタリウムに見立て、星座や天文の話をするという日。
天プラからは平松・塚田が参加です。

読み聞かせ小屋の概要は、3 月 15 日の記事「Make the House」にも書きましたが、
中はちょっとしたプラネタリウム(?)になっていて、
北緯 50 度=神沢さんが以前住まれていたというサハリンの星空を再現しています。
そして、神沢さんの物語によく登場する北斗七星を豆電球で作り(写真)、
その他の星も極力正確に、こちらは穴を開けて表現しています。

というわけで、今回は北斗七星を中心としたお話。
10 分間という短い時間なので、何を話そうか直前まで悩んでいたのですが、
結局話した内容は、

「北斗七星の星並びが何の形に見えるか?」
「北斗七星が日周運動でぐるぐる北の空を回る話」
「北極星の見つけ方」
「おおぐま座とこぐま座の話」

北斗七星の形は、いろいろなアイデアがでて面白かったですが、
「洗濯用洗剤のスプーン」というのがあまり通じなかった・・・みんな、お手伝いしてないな?(笑)

おおぐま座やこぐま座は、星並びがしっかり再現されていて、
作った平松さんに感謝です!

くまのしっぽが長い理由の話は大盛り上がりでした(笑)

春になって、少しでも多くの家族連れが夜空を見上げて、北斗七星を探してもらえればと思います。

フォトアルバム

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2007年3月21日

【bloom】 Someiyoshino / 【開花】 ソメイヨシノ

2 月はかなり暖かくて、このまま春の到来か!と思いきや、
3 月に入ってからは意外に寒い日が続き、冬に逆戻りって言う感じでしたね。

それでも昨日、東京では観測史上 3 番目に早いソメイヨシノの開花宣言が発表されました。
天文台はというと・・・こちらもちらちら咲き始めていました。
満開になるのは 3 月も終わりの頃でしょうか?
ちょうど日本天文学会の最中かもしれませんね。

その頃にはぜひ、天文台でお花見でも!
常時公開コースからもよく見えますよ。

投稿者 KEN : 07:10 | 2007年度以前の記事 | コメント (6) | トラックバック (0)

2007年3月18日

Space Mitaka -Final Day-

いよいよこのイベントも最終日を迎え、盛況のうちに終わることができました。

今日は自分が店を開けたのですが、
最初はメンバーが来なくて、もう大焦りでしたよ(笑)
こっちは神沢展の方にも行かなきゃいけないというのに!
まぁ、ヘルプメールを投げて、
その後すぐに人が来てくれたのでなんとかなったのですが(苦笑)
神沢展の合間に、あちらの実行委員の方々も数名、足を運んでくださいました。

今日のカフェトークは内藤さんによる「元素は宇宙を流転する」。
タイトルは勝手に決まったらしいのですが(笑)、
今、世の中にある多様な元素は恒星の中で作られ、そして星の死とともに宇宙空間にばらまかれていった、というお話。
ATP にも通じますね!(笑)
最初の哲学者たちがたくさん出てきたスライド、かっこよかったです☆

そして、みたか宇宙塾の C コース 3 時限目と 4 時限目。
平塚市博物館の学芸員で天プラのメンバーでもある鳫さんも来てくださいました。
まずは恒星の世界のお話をした後、望遠鏡の組み立て講習。
今回は晴れていたので、実際に三鷹駅前に望遠鏡を持ち出して土星を観望しました。

最後のエンディングトークは高梨さんのアストロバイオロジー。
 #本当は初日のネタだったんですけどね(笑)
生物をデザインしてお絵かき、なども皆さんでやってもらいました。

で、もう今の時間は、我々だけでダラダラと(笑)
なんか、怪しげな DVD が流れようとしていますが・・・。

今日は帰れないですね(苦笑)

今日の様子はこちらもご覧ください。

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2007年3月17日

Space Mitaka -Fifth Day-

このイベントも残すところあと 2 日。
時間が経つのは早いものです。

まずは今日のカフェトーク。
高梨さんによる超新星のお話。
お客さんがなかなかコアな皆さんだったので(笑)、
かな〜り深いところまで話がいきましたね。
予定時間をかなりオーバーしての盛りだくさんな内容でした。

途中、(財)平成基礎科学財団の方々も視察に訪れました(注)。

続いて、夕方からはみたか宇宙塾の C コース。
C コースとしては初回の今日、星座に関するお話と太陽系に関するお話を平松さんが話しました。
星座については、自分も少しまとめたスライドを作りたいな〜と思いましたね。
ちゃんと天文学も絡めた、だけど、古天文学や民俗学、科学史なども織り交ぜた感じにしたいものです。

夜はトークライブ、今日のゲストは東京大学の竹沢悠典さん。
人口DNA についてや宇宙の生命は地球の生命と同じような DNA を持っているか、というお話でした。
今日もいろいろな発見がありました。
ヒトの遺伝情報は、実は 750MB しかなかったり、
DNA は A、T、G、C の 4 種類の塩基で構成されているため、
もし、同じ DNA を他の惑星系の生命がつかっていたとしたら、
そのバリエーションの限界から、まったく同じ生物がいる可能性があるはずだ、など、
意外な話に大盛り上がりでしたね。
宇宙生命との交信の話も出ました。

さてさて、明日はいよいよ最終日。
ぜひとも、盛況のうちに終えたいものです。

まだ一回も来ていないそこのあなた! 
明日が最後のチャンスですよ!!

今日の様子はこちらもご覧ください。

(注)みたか宇宙塾が、東京大学大学院理学系研究科、および東京大学素粒子物理国際研究センター、   (財)平成基礎科学財団が創設した『第 1 回 楽しむ科学コンクール』採択課題であり、その助成を   受けて活動を行っているため、その視察に訪れたのです。

投稿者 KEN : 23:51 | 2007年度以前の記事 | コメント (25) | トラックバック (19)

2007年3月17日

Invitation card from U-fu

今までにもこの blog で何回かご紹介してきましたが、
我々がプラネタリウム兼読み聞かせ小屋の制作と工作準備に携わってきた
「どうして?神沢利子展〜ウーフからの招待状〜」がいよいよ、今日から始まります。

小屋は内装含め無事に完成したそうで、あとは壊れないことを祈るのみです。
お時間のある方はぜひお越しください!
僕も工作の時間には会場にいます。

以下、展覧会の web ページより。

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どうして?神沢利子展〜ウーフからの招待状〜

2007 年に年間を通じて続く「神沢利子展プロジェクト」のキックオフ企画として、
神沢さんの作品世界への入り口となることをめざした展覧会です。
作品への興味を喚起するために展示内容に工夫を凝らすと共に、
実際に作品を手に取ることもできる居心地のいい読書スペースを設けています。
市民によって独自の視点で考えた構成自体が、大きな特長となっています。


1 「どうして?」を「哲学するくま・ウーフ」といっしょに考える展示です。

「どうして?」は、教科書などでも広く知られている『くまの子ウーフ*』の台詞です。
ウーフは日常の不思議に「どうして?」と問いかけ、自分で考えるくまの子どもです。
この展示では、「哲学するくま・ウーフ」を案内人に、「自分はなにでできているのか?」「いのちって?」など、5 歳の子は5 歳なりに、熟年の方は熟年なりに、自らに問う展示を目指します。
*『くまの子ウーフ』は長年にわたって小学校国語教科書に使用されている国民的幼年童話。累計350万部(文庫、絵本などを含む27タイトルの総部数)。
6ヶ国語に翻訳され、台湾・韓国・オランダ・ドイツ・ブラジル・フランスで出版されています。


2 三鷹の童話・絵本作家、神沢利子さんへの市民の愛情がつまった展示です。

神沢利子さんは、日本を代表する世界的な児童文学・絵本作家*ですが、『くまの子ウーフ』の誕生した1969 年から37 年間三鷹に在住し、82 歳になられた今も、三鷹から世界の子どもたちへ豊かな物語とことばを発信し続けています。
三鷹市の呼びかけで、神沢さんの作品を愛する市民ボランティアが集い、勉強会や読書会を開きながら、過程も楽しみつつ作り上げていく“生きた展示” が当キックオフ企画です。
神沢さんの作品を愛する読者の目で取り上げた、「たまご」「くま」「星」「台所」「とぶ」「いのち」など、身近で新鮮な展示テーマにも注目してください。
* 神沢さんは2006 年国際アンデルセン賞ノミネート日本代表に選ばれました。


3 「ことば」を見つめる展示です。

絵本の展示というと、原画や複製画の展示を思い浮かべますが、神沢利子さんは「ことば」の作家。
親子で声に出して音やリズムを楽しんだり、一人の胸に受けとめたり、口と耳と目にうれしく、
心に届く「ことば」の展示を工夫しています。 とはいうものの、貴重な原画展示も、予定しています。
昨年惜しまれつつ亡くなられた長新太さんが絵をつけた三鷹周辺が舞台の作品や、神沢さん直筆の原画もお楽しみください。


4 居心地のいい読書スペースのある展覧会です。

できるだけ多くの子どもたち、大人たちが、神沢作品を実際に手にとり読むことを目的に置いた展覧会なので、本と居心地のいい読書スペースをたっぷり用意します。 親子で一緒に絵本を楽しんだり、読み聞かせをしてもらったり、ゆったり寛いで思い出の一冊を読ふけったりしてください。


5 プラネタリウムにもなる読み聞かせ小屋があります。

星空をイメージした読み聞かせのための空間は、天文学の普及を目指す学生たちの団体「天プラ(天文学とプラネタリウム)」の協力で制作します。
神沢さんの愛する北斗七星の下で、寝ころぶこともできます。


6 そのほか…たくさんの楽しみが待っています。

毎日の読み聞かせや工作ワークショップのプログラム、作品の世界を五感で感じる展示、参加型展示、本を読みながらくつろげる屋外カフェコーナーなど、たくさんの楽しみがあります。
神沢利子さんご自身による読み聞かせも予定されています。
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2007年3月16日

Space Mitaka -Fourth Day-

このイベントもいよいよ終盤戦、あとは土日を残すのみとなりました。
今日は、カフェトークが自分の出番。
そして、トークライブは ICU の河本さんでした。

直前まで PPT をつくっているというギリギリぶりでしたが、
お客さんも 3 人来てくださり、はじめこそなんとなく固かったものの、
最後の方は質問もたくさん出て、和やかな雰囲気の中話せました。
一人の方は mixi でこのイベントを知ったとのこと、mixi おそるべし!

そして、今日のメインイベント。
河本聡子さんによるトークライブ。
タイトルは「近接場光と私」。
科博 SC の S 馬さんや F 士さん、F 田さん、針谷さん( 2 日目のスピーカー)も
応援(?)に駆けつけてくれました。

でも、最初タイトルを見たときは、まさに ????? でしたよ(笑)
近接場光なんて単語、まったく聞いたことなかったですから。

非常濃い内容でしたが、その世界の一端を垣間見れたような気がします。
写真はライブの様子です。
しかし、知らない世界を知るというのは面白いですね。
2 日目の針谷さんのトークライブもそうでしたが、まさに、初めて耳にする、目にするようなものばかり。
お客さん以上に、我々が一番楽しんでいるのかもしれません。

自分の話も、他分野の人たちを惹きつけられているのだろうか・・・。

さぁ、最後の 2 日間は土日。
どのくらいお客さんが来てくれるでしょうか?

今日の様子はこちらもご覧ください。

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2007年3月15日

Make the House

今日は、Space Mitaka には顔をほとんど出さず、
朝から晩までず〜っと、神沢利子展の読み聞かせ小屋制作でした。
昨日のうちに天文台から会場への物資の運搬は終わっていたので、
今日はいよいよ組み立てです。

ところが、会場の床に敷くカーペットが届かないというアクシデント発生!
とりあえず屋内でできることをちょこちょことやってカーペット到着を待ちます。
ちょっと早い昼食後、カーペットが到着。
ようやく本格的な小屋組み立て作業の開始です。

写真は土台の骨組みを立てたところ。
どうなるかまだ想像もつきませんね(笑)
壁の段ボール貼ったり、隙間をガムテープで埋めたりしているうちに、
屋根用の骨組みの一本を天文台に忘れたことが発覚!
平松さんが、J マートで木材を買い、軽トラックを借り、天文台まで行って木材を回収、
会場まで運び、さらに J マートに車を返しに行くという、「グレート・ジャーニー」をすることによって、
なんとか忘れた骨組みも持ってくることができ、いよいよ屋根の取り付けです。

これが本当に怖かった。
なかなか土台の骨組みを接合する場所がないんですよ。
屋根が落ちるんじゃないか、屋根の骨組みが折れるんじゃないか、冷や冷やです。

とりあえず、両端の屋根を取り付け、屋根の骨組みをもう一本追加することを決定。
さすがに 3 個目だけあって、かなりスムーズに作れましたね。
真ん中の屋根を取り付け、間を段ボールで埋めて、とりあえず外観は完成。
窓も作りました。
細かいところは残っていますが、それはまた明日。

しかし、2 週間、もってくれるだろうか。
それなりには作ったつもりですが、子どもたちのこと、何をするかわかりませんから(苦笑)
体当たり等はくれぐれもやめてもらわないと。

さてさて、明日はこちらには来れませんが、無事に完成することを祈っています!


フォトアルバム

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2007年3月15日

Space Mitaka -Third Day-

この日は朝にお届け物をしに行って以来、 22 時過ぎまでまったく顔を出せませんでした。
次の記事にあるように、神沢展の準備に行っていたからなのですが・・・。

今日、参加した方、ぜひぜひ様子を教えてください!

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2007年3月14日

Space Mitaka -Second Day-

さてさて Space Mitaka も開店二日目。
まだちょっとバタバタしている感がありますが(苦笑)、
お客さんもちらほらと来られています。

今日から亀谷さんの星景写真展の開催も始まりました。
写真はその様子です。
販売もしていますので、ぜひ記念に一枚。

みたか宇宙塾も今日からスタート。
皆さん、熱心に聞いておられました。
明日は望遠鏡の組み立て講座です。
ぜひしっかりと覚えて、たくさん望遠鏡を使ってもらえればと思います。

お昼過ぎには、今月末にある日本天文学会ジュニアセッションで発表するという K 高校の高校生も来店。
高梨さんに指導を受けつつ、昨年ジュニアセッションで発表した K 田さんにいろいろ話を聞いていました。

夜のゲストトークは、日本獣医生命科学大学の針谷亜希子さんが登場。
畜産学の立場から、自分たちの身近な動物、特に「食」にかかわる動物の中から牛を題材に、
乳牛の生活や「ウシ」が「ギュウ」になるまでの過程などを、話していただきました。

私たちは普段、「いのち」を食べています。
しかし、生きている「ウシ」がスーパーなどで売られている「ギュウ」なるまでの過程は、
「目に触れてはいけないもの」のように扱われ、ほとんどの人がその中身を知らないでしょう。
もしかしたら、「いのち」を食べているという自覚すらもない人もいるかもしれません。
自分も今回、初めて聞く話ばかりでした。

そして「いただきます」という言葉。
料理をつくってくれた人に感謝、「いのち」を提供してくれた動物・植物たちに感謝、
そしてもう一つ、


「いのち」を「食べ物」へと変える仕事をしてくれている方に感謝


今回、一番印象に残った言葉です。

誰もが自分で動物の「いのち」を奪いたくはない。
しかし、食べなければ自分たちも生きてはいけません。
ある意味ではその「汚れ役」とも言える役割を引き受けてくれた方に感謝をする。
大切なことであるにも関わらず忘れてしまいがちなこの気持ち。
これからもしっかりと考えていきたいと思いました。


明日からはちょこっと(?)内装が変わります。
どう変わったのかは、来てからのお楽しみ☆

今日の様子はこちらもご覧ください。

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2007年3月13日

Space Mitaka -First Day-

初日、無事終わりました。
オープニングトークは、
高梨さんが来られないというハプニングもありましたが(笑)、
お客さんも少ないながらたくさんの質問が飛び交い、
充実した時間を送っていただけたのではないかと思います。

写真はお客さんにお出ししている「太陽系クッキー」。
K 安さんと M 瀬さんが考えてくれました。
具体的な紹介はまたしますね〜。

明日は天文学以外のスピーカーも登場します。
明日も楽しみですね☆

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2007年3月13日

OPEN !

Space Mitaka 「宇宙と遊ぶ一週間」 がいよいよ開店しました!
まだまだ準備不足ですが、ぜひ、お立ち寄りください。

投稿者 KEN : 18:23 | 2007年度以前の記事 | コメント (35) | トラックバック (27)

2007年3月12日

Space Mitaka

3 月 13 日から下記のようなイベントを開催します。

天文に興味ある方、
大学院生という奇特な生物種に出会いたい方、
天プラの活動をごらんになりたい方、
っていうか、天プラって何?という方、
ぜひお越しを(笑)

16日には自分も話すことになってしまっています。

以下、プレスリリースです。
-------------------------------------------------------------------
関係者各位 2007年3月11日

この度、2007年3月13日〜18日に、下記の通り三鷹駅前にて期間限定サイエンスカフェ "Space Mitaka"を開店することになりましたので、ご周知いただけますようお知らせします。

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■□ 期間限定サイエンスカフェ"Space Mitaka" □■ 〜宇宙と遊ぶ1週間

天文学を専攻する学生や科学館関係者などが作る天文学普及ネットワーク「天文学とプラネタリウム」(天プラ)では、下記の期間、三鷹駅前にあるギャラリー「スペースみたか101」にてカフェイベントを開催します。
天文講座「みたか宇宙塾」の他、毎日おやつの時間には天文学を研究するゲストを招いての「カフェトーク」、夜は天文学に限らず様々な分野のゲストとのトークを楽しむ「トークライブ」などを毎日行います。
イベント開催時間以外も、通常の喫茶スペースとして開放します。
また、天体写真の展示・販売や天プラがこれまでに手がけてきた様々なグッズの販売も行う予定です。

◇サイエンスカフェとは?
サイエンスカフェとは、街中のカフェなどで、科学に携わる人と参加者が気軽に会話を楽しんだり意見交換したりすることを目指して開催されるイベントです。科学をより身近に感じられるイベントとして、数年前から日本各地で様々な取り組みが行われています。

天プラでも、これまで調布飛行場や大原美術館(岡山県倉敷市)、紀伊國屋書店札幌本店など様々な場でサイエンスカフェに取り組んできました。これらのイベントは、日時を決めて限定的に開催されるため、ぶらりと立ち寄って気軽に科学を楽しむというスタイルの実現が困難でした。そこで、今回は1週間という期間限定ではありますが毎日午前中から夜まで連続した
場を確保することで、科学に触れて楽しむためのバリアをより一層低くすることを目指します。

なお、期間中に開催する事前申込制の天文学連続講座「みたか宇宙塾」は、(財)平成基礎科学財団、東京大学理学部および素粒子物理国際研究センター主催の「第1回楽しむ科学コンクール」からの助成を受けて開催されます。


■□ 開催概要 □■
2007年3月13日(火)〜18日(日)
三鷹駅前共同ビル1階 「スペースみたか101」
(JR中央総武線三鷹駅下車、南口デッキ左手突き当たり一階)

開店時間 13:00-22:00(ただし、3/13は18:00よりオープン)

主なイベント
○みたか宇宙塾
 “星空の楽しみ方”を学ぶことに主眼をおいた連続講座。身近な星座の見つけ方から太陽系・銀河さらにその先までわかりやすく紹介します。
 また、望遠鏡の扱い方も解説し、受講者には望遠鏡操作ライセンスを発行して天プラが所有する望遠鏡を貸し出します。(事前申込制)

○カフェ・トーク
 天文学研究の現場にいる若手研究者や大学院生とのフリートーク。最先端 の研究内容から研究者の日常生活まで、様々な話題に気軽に触れることができます。(参加無料・申込不要)

○トーク・ライブ
 天文学に限らず科学のいろいろな分野を専門とするゲストを招いて、対話を楽しみます。ある話題をいろいろな方向から見ることで、これまでにない科学の楽しみ方もきっと見えてくるはず。(参加無料・申込不要)

詳細な情報については、
http://www.tenpla.net/space/
をご覧ください。

----イベントスケジュール
3/13(火) 20:00〜21:30
「宇宙は生命が満ちる世界か?」
高梨 直紘 (東京大学理学系研究科天文学専攻博士課程在学)

投稿者 KEN : 18:43 | 2007年度以前の記事 | コメント (95) | トラックバック (1)

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